ロンドン1年目を総括。私がロンドンで学んだこと。前編

来週はいよいよクリスマス、2015年が終わるその前に総括として私がこの一年でロンドン生活から学んだことを書き留めておきたいと思います。

1:公共の場での声かけの重要性。

一番最初から、「当たり前じゃーん」っていうことを書いてしまいました。笑
ある日Tubeに乗っていた時のことなのですが、入口付近に立っていてたくさんの人が乗ってきたときに奥に押されて隣の人に少し肘がぶつかってしまいました。そしたらその人にぎろーーっと睨まれてしまって。 それからはちょっとしたことでも声をかけるように気をつけています。例えば、人をかきわけて降りないといけない時にはExcuse Meと先に声をかけたり、故意じゃなくても少しぶつかってしまったら謝るとか。後、列の横入りも気をつけないといけません。

思ったのが日本で暮らしていると(他のアジアの国もそうかも)こういう公共の場所で声を掛け合うことって慣れてない。(日本で満員電車でちょっとぶつかったくらいで目を見て謝られたことなんてあまりないですよね。)でも、ロンドンでそういう態度だと少し失礼な印象を与える気がします。
ロンドンに来て最初にびっくりすることの一つに、「スーツケース手伝いましょうか」と周りが声を掛けてくれること。都会的なロンドンでも、公共の場でのやり取りにほっこりすることがよくあります。

Photo from Economist

2:賞味期限はバラバラ

こっちに来て買い物する時に、必ず賞味期限を何点か確認してから一番長いものを買う癖がつきました。一つのかごに4日ぐらい賞味期限が違うものが入っているのはざら。野菜とか消費期間が短いものは大きな違いになります。後は卵を買う時に、わざわざ開けて全部卵が割れてないか確認する癖も。こっちの卵は外からは中身が見えず、割れていることも多々。卵売り場の前でみんな覗き見るように卵を確認している姿はちょっとシュール。笑



3:交渉ごとは物腰柔らかく

香港と中国生活でごり押しの交渉スタイルが身についてしまっていた私、ロンドンでは全く通用しなくて苦労しました。まずは導入部分は感情的になってはいけないですね。最近気を付けているのはどんなに怒っていても、「ちょっといいかしら?」という相手が聞く体制を作るための言葉をかけてから、困っていることとして欲しいことを端的に伝える。それでも相手が動かなければ、理論的に話を詰めてこちらに正当な理由があることを証明する。それでも、ダメなら書類で(簡単な話ならComplain letterなど)しかるべき部署にコンタクトをすると伝える。
交渉の難易度にもよりますが、通常の生活をしている上でのちょっとしたトラブルの交渉に必要なのは論理的に話すことだと思います。これが、難しいのだけどロンドンで生きていくのに不可欠なスキル、来年はもっと磨きたい。




4:ゆっくり仲良くなっていけばいい。

ロンドンでの友達作りにもし悩んでいる人がいたらこの言葉をかけてあげたい。
新しい土地で信頼できる友達がいたら心強い、けれどロンドンは人と距離を縮めていくのに少し時間がかかる場所かなと感じてます。
アジアや日本に興味がある人もいれば、全然興味のない人もいるわけで、全く接点のない二人が趣味を通じて急に関係が深まることもある。
いろんな人が集まるロンドン、すれ違ったり、連絡が途絶えてしまうことも時にはあります。
でも、ロンドンでなければ起こらなかったような素敵な出会いもあるわけで、根気よく人との出会いにポジティブでいることがロンドン生活で大事かなと思ってます。焦らず、良い友達に来年も巡り合えますように。

picture from polyvore

5:移民として、庶民として生きる。

海外で働くということは移民として生活するということ。
自分が移民になった時、移り住む場所が多様性を受け入れてくれる環境かどうかはすごく重要だと思います。ロンドンの地下鉄に乗っていても、どこか落ち着くのは自分がマイノリティーだと感じさせない空間があるから。(もちろんマジョリティーでもないのですが)
いろんな人が集まるからこそ、ぶつかったり、不快になることもあるけれど、少なくとも違う文化を持った私を普通に受け入れてくれるロンドンの環境はありがたい。
そうそう、移民として生きていると階級社会のことはあまり気になりません。これは子供を持ったりしたら感じ方が変わるかもしれないけれど、今は蚊帳の外のような感覚で「あーこんなに貴族のような生活をしている人がいるんだーへーー。」と遠くで見るような感じ。
あと、これは香港から移った私だけかもしれないのですが、高級な場所に行くことが減りました。笑 香港ではやたらVIPだの、ホテルのBarだの高級な場所に行く敷居が低かったけれど、ロンドンはもう、高級な場所にはそれなりの支払いが必要です。なんなら、ぼーっとしてると中級だと思っていた場所でとんだ出費になることも。
実は、このことを香港から移る時に心配してました。けど杞憂でした。笑
庶民として変なプライドが邪魔しなければ、生活は変えられるし、むしろ今のほうが文化的で健康的かななんて。


Picture from Discover Hypnosis 




少し長くなってしまったので後半は別の記事で更新したいと思います。


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